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saku







saku
sakuは、純米酢をベースにしたノンアルコールドリンクです。
SUNAでは、パッケージデザイン、グラフィックデザイン、ネーミング、撮影ディレクション、ライティングなど、商品企画の整理やディレクションから制作までを担当しました。
sakuを手がけるのは、奈良で1658年より酢づくりを行うミヅホ株式会社。木桶仕込みにこだわり、吉野杉の自社山も保有しています。
酢には健康効果があると知られていますが、食の多様化が進む中、日常的に摂取する機会はそれほど多くありません。
家業に戻られた大西さんは、酢の新たな可能性として、ノンアルコールドリンクという形での展開に挑戦されていました。
一般的にお酢ドリンクは「健康のために飲む」というイメージがありますが、ソムリエ兼シェフとともに、「美味しいから自然と続けたくなる」ことを目指し、食事に合う味わいのドリンクの開発に取り組まれていました。
家業に戻られた大西さんは、酢の新たな可能性として、ノンアルコールドリンクという形での展開に挑戦されていました。
一般的にお酢ドリンクは「健康のために飲む」というイメージがありますが、ソムリエ兼シェフとともに、「美味しいから自然と続けたくなる」ことを目指し、食事に合う味わいのドリンクの開発に取り組まれていました。
酢づくりは酒づくりから始まります。まず酒を仕込み、それを木桶で酢酸発酵させることで酢となります。そのため酢と酒は分子構造が近く、体を温めるなど、アルコールに似た体感が得られます。さらに、海外では禁酒法時代にお酢ベースのドリンク(シュラブ)がアルコールの代替として親しまれていたという歴史もあります。
また、木桶仕込みの酢は、ワインにおけるテロワールのように、蔵の風土や桶そのものの個性が味わいに反映されます。このような背景から、木桶仕込みの酢を用いたドリンクは、健康効果が期待できると同時に、アルコールに近い体感も得られる、これまでにないノンアルコールドリンクになると感じました。
sakuは純米酢をベースに、ドライフルーツやスパイス、ハーブなどを組み合わせ食事と共に楽しめる味わいに仕上げています。これまでの健康志向のお酢ドリンクとは異なる立ち位置を確立するため、ノンアルコールドリンクとしてのたたずまいを考えました。
ネーミングの「saku」には、酒(sake)から酢(saku)へと発酵のプロセスをなぞらえながら、飲むことで場が“咲く”ような花やぎが生まれることへの願いが込められています。海外でも馴染みのある“SAKE”の響きとも近く、酒と酢の関係性を感じることができます。
パッケージは、食事やリラックスタイムにもふさわしく、ミヅホの歴史を感じさせる上質な佇まいを目指しました。瓶には洋酒に用いられるガラスボトルを採用し、ラベルには雲龍和紙を使用。雲龍の紙繊維を、酢の発酵過程で木桶に浮かぶ酢酸菌の膜に見立てています。円形のモチーフには、実際の木桶から木目を写し取り、花と桶の両方を想起させる意匠に仕上げました。
ラインナップは、純米酢をベースにしたkomezu fruityと純玄米黒酢をベースにしたkurozu spicy。この2種のパッケージはそれぞれ金と銀で表現し、上質な空間や贈答にもふさわしいことを意識しました。リーフレットは店頭での設置や同梱のしやすさを考慮しカードサイズにしました。




