WORK

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NO CURRY, NO LIFE.

NO CURRY, NO LIFE.

奈良のスープカリー専門店「カリー事変」による冷凍スパイスカレー通販事業「NO CURRY, NO LIFE.」。

事業の企画から、ネーミング、ロゴデザイン、パッケージデザイン、撮影ディレクション、WEBデザイン、グラフィックデザイン、ライティングなど企画から制作まで一貫して担当し、共同事業として参画しています。

歯列矯正中には、矯正用器具が着色してしまうためカレーを我慢する…。という自身の体験を元に、カリー事変との「着色しないカレー」の開発がはじまりました。歯列矯正中にはゴム製の器具が用いられることがありますが、多くのカレーに含まれるターメリックで黄色く染まってしまいます。

カレーには必要不可欠なターメリックですが、ターメリックを使わずに、着色しないカレーを生み出せないか?
様々なスパイスカレーを生み出してきたカリー事変の開発力により、素材の組み合わせに工夫を重ね、ターメリック不使用でありながらも、本格的なスパイスカレーの味わいが実現できました。

また、歯が痛む時期が多い矯正中の方でもストレスなく食べられるように、具材の柔らかさや大きさなどにも工夫を凝らしました。冷凍のカレーでは湯せん解凍の商品が多い中、電子レンジで解凍できる袋を採用し、少しでも手軽に美味しく食べられるものになりました。

NO CURRY, NO LIFE.のコンセプトは、「すべての人に、いつでもカレーを。」

日本の国民食でもあり万人に愛されるカレー。着色しないこと以外にも様々なニーズの可能性もあると考えました。着色しないカレーブランド、ではなく、事情によりカレーが食べられない人に向けたカレーの課題解決ブランドとして位置付けることでブランドとして拡張できる余白を残しました。

ロゴデザインは、NOの文字を白抜きにしています。そうすることで、黒字だけをみるとCURRY LIFEに目がいくようになり、NO CURRY, NO LIFE.(カレーのない人生なんて)というメッセージに加え、カレーライフというポジティブなイメージが印象に残るようにしています。

今回の商品は、歯列矯正中の方が自家用に購入されるケースが多いと想定し、分別しやすく簡易に捨てられる紙帯式にしました。また、オンラインショップで購入するため、趣旨を理解した上で商品が手元に届きます。歯列矯正や着色しないことをうたったパッケージが、美味しそうさや手元に届いた嬉しさにはつながらないことから、パッケージでは最低限の情報を載せ、海外のグロッサリー売り場に並んでいるようなイメージで、味から連想したそれぞれ異なる書体/色を主役に構成しました。

オンラインショップは「初めてお試しの方」、「定期購入したい方」、「単品購入したい方」の3つの入口から商品がわかりやすく買えるように構成。着色しないことなどカレーの特徴を伝える役割は果たしながらも、オンラインショップでも”美味しそうなカレー”とまず第一に感じてもらえるビジュアルを目指して撮影を行いました。

NO CURRY, NO LIFE.のカレーは、着色しないだけではなく、やわらかく、食べやすく、手軽に味わうことができます。矯正の有無にかかわらず、すべてのカレーが好きな方へ届くことを願っています。

CREDIT

Partner|カリー事変
Photographer|Misaki Kawabe(ステッカー写真を除く)
Designer|Sakiko Nagasuna(SUNA)