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_LOGO

TSUYAMA FURNITURE

TSUYAMA FURINITURE ロゴデザイン

TSUYAMA FURNITUREは、市の7割の面積を森林が占め、木材の加工技術をもつ企業が結集する岡山県津山市で作られた、美作の杉・桧を用いた家具ブランドです。杉・桧は、主に建築物の構造に使われる建材を中心に使用されてきましたが、やわらかな木目や気品のある表情を、家具としても暮らしの中に取り入れることで、新たな日本のくらしの景色を生み出し、森の循環にも貢献することができます。

今回のプロジェクトを牽引してきたプロダクトデザイナーの石井 聖己さんが家具をデザインされており、どれも木肌の美しさを際立たせながら、針葉樹の優しい手触りを表現されています。

今回は家具が出来上がった状態から、ロゴのご相談をいただきました。シンプルでクリーンであること、焼印でもシンプルに表現できること、家具と親和性を保ちながら、価格帯にあったイメージにすることを前提に取り組みました。

「津山」という言葉には、船着場や渡場を意味する「津」という字があります。まさにTSUYAMA FURNITUREは、山の木を暮らしの中に橋渡ししていく山の津であると考えました。

ロゴマークには3つの意味をこめました。 まずは、杉と桧。このブランドで使用する木材です。杉は、真っ直ぐに伸びるため「直ぐ木」が語源だと言われており、桧は神事などに使う火を起こす「火の木」が語源といわれています。このマークは、上方向に向かう「杉」と火の漢字の形をする「桧」の形を表しています。 また、その中には、津山のTとYの文字がかくれています。そして、山からの橋渡しということを、つなげた線で表現しました。根付くブランドになるようにと、木の根本はセリフ体のようなあしらいを取り入れました。また書体は「Plantin」をベースにしています。Plantinは印刷職人のクリストフ・プランタンにちなんだものですが、Planting=種まき・植林という意味をもつことから、このブランドの広がりや成長への想いをこめました。

CREDIT

Client|TSUYAMA FURNITURE
Product designer|Seiki Ishii
photographer|Nagare Satoshi
interior stylist|Yuki Nakabayashi